消費税の仕訳の基本

消費税の会計処理の基本(ド素人さん向け)という記事を書きましたが、今回はその仕訳について書きたいと思います。

システム上は簡略化されている消費税の仕訳


上記記事にも書いた図をもう一度出してみましょう。

消費者へ売上げて消費税を貰い(取引A)、仕入先Aと仕入先Bから商品を仕入れて消費税を払います(取引B,C)。このような取引があった場合、多くの制度会計システムでは下記のように表します。

「課税売上」や「課税仕入」というフラグを立てつつ、仕訳入力をします。上記3つの仕訳には「消費税」という文言が入っていませんが、これは簡略化して表された仕訳だからです。この3つの仕訳を、消費税がはっきりわかるように書くと下のようになります。

これが消費税を明確に書いた仕訳です。

そして決算時に仮受消費税・仮払消費税を相殺し、未払消費税の額を確定して税務署に支払います。

以上です。仕訳の図の1つめの「課税売上」「課税仕入」のフラグを使った仕訳は知っていても、図の2つ目の、消費税を明確に書いた仕訳は知らない人が結構多いです。普通に債権や債務の勘定科目を使った仕訳と感覚は同じです。最初はなかなか慣れないと思いますが、本当はこんな風な仕訳なんだ、ということは何となく頭に入れておくと良いと思います。

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