経理の把握が遅れがちな固定資産発生パターン その2 仮払い精算
経理の把握が遅れがちな固定資産発生パターン その1 立替払い精算ってのを書きましたが、このシリーズはまだまだあります。今回は仮払い精算が絡むパターンについて書きましょう。
仮払いでの精算
仮払いでの精算。高額なものを社員に買いに行かせる場合、まずお金を渡してから買ってきてもらうことがあります。通常であれば、商品と領収証とお釣りを社員から受け取って精算します。
しかしこれにも落とし穴があります。お釣りを使い込んでしまう社員がいるんです。使い込むと言っても悪意がある場合は(たぶん)少なくて、「財布の中に現金が入ってたのでうっかり豪遊しちゃった」みたいなことが、私の経験では多かったです。
悪気の有無は置いておいて、とりあえずお釣り分の現金を社員から受け取らなければ精算できません。しかし、社員が現金を持っていないと精算できない。社員に聞いても、「現金も無いし、銀行口座にもお金無いです」とか言う社員が割といます。そうすると、精算できるかどうかは社員個人の資金繰り状況にかかってくるわけです。しかし会社が社員の生活にどこまで介入してもいいのかって問題になってくるので色々とやりづらいです。社員に対して「早く金返せ」って言わなきゃいけないわけで、お金を返さない方が悪いのに、経理部の社員が悪者になっちゃいます。めんどくさいねー。
そんなわけで仕訳は以下の通り。
現金を渡した時:
仮払金 / 現金
商品と領収書とお釣りを貰って精算した時:
工具器具備品 / 仮払金
現金 ←お釣りの分
さて、このシリーズはまだまだあります。次も書くよー。
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