ビットコイン・モナーコインはどこまで値上がるか

「仮想通貨」が最近話題になっていますね。「ビットコイン」とか「モナーコイン」とかです。みんな色んな興味で見ていると思いますが、この記事では「どれくらいまで値上がるのか」を考えてみたいと思います。

目次

決済通貨としての価値を考える

「ビットコイン」も「モナーコイン」も「決済通貨」としての役割を期待されている面が強いです。なので、それぞれ決済通貨として世界中で使われるようになったと思うことにして、その価値がどれくらいまでになるかを考えてみることにします。

今の世界で、決済通貨として働いているのは「米ドル」ですよね。なので、ビットコイン・モナーコインそれぞれの決済時価総額が米ドルの決済時価総額と同じになるまで値上がりするとして計算してみましょう。

Wikipediaの外国為替市場のページによると、外国為替取引額の総額は、上位10位までを集計すると1日あたり757兆円で、そのうち米ドルは330兆円を占めています。

ビットコイン

現状、ビットコインの取引量はザックリ言って1日あたりだいたい100万ビットコインになっているようです。で、1ビットコインは今見たところでは237米ドルで取引されています。となると、ビットコインの1日あたり決済高は2.37億ドルということになります。円に直すと308億円です。

米ドル並に成長したら?

現状、一日あたりの決済需要が308億円のものが、今の米ドルと同じ330兆円の決済需要まで成長するということは、その比率分の価値が増えることになります。計算すると、10714倍です。一万倍以上ですよ。つまり、今1万円分ビットコインを買って、後でビットコインが米ドル並に成長したら、1億円の価値になるってことです。すげーなー。

おっと、ちょいと待て。ビットコインは日々採掘され発行枚数が増え、希薄化します。つまり、価値が減るのです。それを考えなきゃいけません。

と思って見てみたんだけど、大したことなかった。ビットコインの発行枚数上限は2100万枚と決まっており、現状の発行枚数はすでに1400万枚に到達しています。つまり、希薄化すると言っても14/21分、66%にしか希薄化しないわけ。なので、さっきの10714倍を補正すると、7142倍です。それでも7142倍。1万円分のビットコインを買ったら、7142万円になるかもしれない。夢があるね。

タイバーツ並に成長したら?

いやいや、米ドル並ってのはあまりにも夢を見過ぎてるって感じる方もいるでしょう。なので、もう一つの例として比較的弱小な通貨であるタイのバーツを考えてみます。ビットコインが、タイのバーツくらいに成長した場合です。タイバーツの決済需要は今見たところでは米ドルの290分の1です。ということは、さっきの10714倍から換算すると現状の37倍ですね。1万円分ビットコインを買って、ビットコインがタイバーツくらいに成長した場合、その1万円分のビットコインは37万円くらいになることになります。さらにビットコイン自体の希薄化を考えると、24.7倍。1万円が24.7万円になります。

モナーコイン

上記のビットコインと同様のロジックでモナーコインを考えてみましょう。

米ドル並みに成長したら?

さっきビットコインについて計算したから、ビットコインに対するモナーコインの決済高の比率を掛けてしまえば答えは出ます。ビットコインが米ドル並に成長したら、ビットコインの価値は10714倍になるんでしたよね。で、モナーコインの決済高はビットコインに対してどれくらいかというと、これがなかなかデータが出てこない。出てこないので、適当に換算することにした。2015年4月のZaif Exchangeでのモナーコインの取引高は1日平均で137,908monaだ。で、乱暴にzaifのmona取引全体におけるシェアを33%と仮定した。すると、monaの一日あたり取引高は市場全体で413725monaということになる。で、1monaは今いくらかというと、今見たところではだいたい15円/mona。なので、monaの取引高、つまりmonaの需要は1日あたり620万円だ。すくねーなー。

で、この1日あたり620万円という資金需要が米ドル並みに成長したとすると、5323万倍になります。つまり、今1万円ぶんのモナーコインを買ってモナーコインが米ドル並みに成長したとすると、5300億円の価値になる。なんだそりゃ。わけわかんないくらいすごい。

あとは希薄化を考えなきゃいけないけど、モナーコインの現在の発行残高は・・・、はっきりした資料がない。なのでまた適当に算出する。WikipediaのMonacoinのページによると、モナーコインは2014年1月1日から採掘が始まっている。今だいたいそこから1年半たっているので、今から1年半後には半分の価値に希薄化し、そこからまた1年半後には66%に希薄化し・・・というぐあいにペースを落としながら希薄化していくことになる。なので、たとえば30年後に米ドル並の需要を持ったとしよう。とすると、30年後にはモナーコインは現在の20倍に希薄化していることになるから、さっきの「5323万倍」は20分の1になって、266万倍ということになる。1万円分のモナーコインを買って30年後の時点で米ドル並みに成長していたら、266億円になっている。さっきより少ないけどそれでもとてつもなくすごい。

タイバーツ並みに成長したら?

で、ビットコインと同様に、米ドルまででかい夢を見ずに、そこそこのタイバーツ並の成長をしたとしよう。30年後の希薄化込みで換算すると、現在の9177倍。1万円分のモナーコインを買って、モナーコインが30年後時点でタイバーツ並に成長したら、その価値は9177万円になってます。それでもとてつもなくすごいな。

まあ未来のことは知らんけど

とりあえずとてつもなくいろんなことを仮定して行った計算なので、これを信じてどんな取引を行ったとしても何の責任も取りませんのでよろしくお願いします。ただ、馬券とか宝くじとか買うなら、ビットコイン・モナーコインを買ったほうが夢を見られる気がするな。うん。

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