ファクタリングとは何か(売掛金の売却)
「ファクタリング」という言葉があります。売掛金を現金化する手法のことですが、これについて説明してみましょう。
売掛金を買い取る
ファクタリングとは、ある企業の売掛金を第三者の企業が買い取ることです。ちょっと図を書いてみましょう。
ある債権者(下図の緑色)が、債務者(下図の青色)に期日が60日後の1000万円の売掛金を持っていたとします。そして、債権者としては資金繰りが苦しいので現金が欲しい。よくある状況ですよね。
この状況でファクタリングの手法を使うと売掛金を現金化できます。売掛金を売ればいいのです。売掛金を買う企業は「ファクター」と呼ばれます。ファクター(下図のオレンジ色)は、債権者から売掛金を少し割り引いて買値の金額を提示します。
そして売掛金の期日になったら、ファクターは債務者から売掛金を回収します。
債権者にとってのメリットは、言わずもがなですが現金をすぐに手に入れることができるので資金繰りが改善することです。ファクターにとってのメリットは、売掛金を額面より安く買い、額面通りの金額を回収することで差額が利益になることです。
一方、債権者にとってのデメリットは、これも言わずもがなですが、債権を割り引かれて買い取られるので、差額を損すること。ファクターにとってのデメリットは、現金が先に出ていくので豊富な資金力が必要なことと、債務者が倒産した時に債権の価値がゼロになってしまうリスクを負ってしまうことです。
このファクタリングの手法は、大企業であればかなり広く利用されています。なにしろ、ファクタリングを使って売掛金を現金にしてしまえば、手持ちの売掛金のリスクを個別評価しなくて済むわけです。これは企業経営としてかなりラクです。考えなきゃいけないことが一つ減るわけですから。
しかし、中小企業特有のデメリットも・・・
しかし、中小企業にとっては大企業にはないデメリットもあります。それは、「売掛金を売った」ということが、資金繰りに苦しんでいることを取引先に連想させてしまうこと。上記の通り、ファクタリングはとても便利な仕組みなので、大企業であれば広く導入されています。しかし、中小企業だとそうでもありません。「ファクタリング」という言葉そのものを知らない企業も多いことでしょう。
そんな状態でいきなり「ファクタリングしたから支払先変えてちょうだい」とか言われたら、何も知らない債務者としては不安なわけです。「売掛金を売った!?そんなこと普通しないだろ!ということは、資金繰りが苦しいのか?」と思われてしまうわけです。
債務者に一切知られずにファクタリング出来る会社もある
そんな時に便利なのが、債務者に知らせずに売掛金を買い取ってくれるファクター。債務者に何も知らせることなく、売掛金を売ることができるファクターもいるんです。例えば、「資金調達プロ」ってサービスがそんなファクターの一つです。
運転資金の調達なら資金調達プロ
債務者に何も知らせず売掛金を売る。どんなお金の動きになるのかというと、こんな感じです。まず最初の状態はさっきと同じ。
そんで債権者が売掛金をファクターに売ります。ここもさっきと同じ。ここで重要な点は、債務者には一切何も連絡が無いことです。
そして大事なのが売掛金の期日のお金の動き。売掛金は債権者からファクターに売られてしまっています。でも、債務者はそれを知りません。どういうお金の動きになるかというと、まず債務者は何も知らないまま、元債権者に売掛金を普通に支払います。
そして元債権者は、その1000万円をそのままファクターに支払います。
これでおしまい。簡単でしょ?
この、「債務者に何も知らせないファクタリング」は、ファクターにとっては少しリスクが高いです。なぜなら、債務者から「元」債権者にお金が渡った後、その「元」債権者の中でその1000万円が消費されてしまう可能性があるから。なので、その分売掛金を買い取ってもらう時の割引率は少し大きくなると思われます。なので、そこはメリットとデメリットを天秤にかけて考えましょう。少し割引率が高くなっても、「資金繰り苦しいのか?」と思われてしまうリスクを取りたくなければ、「資金調達プロ」のようなファクターにお願いすればいいのです。
運転資金の調達なら資金調達プロ
経営者にとって資金繰りは常に悩みの種ですよね。たとえ経営がうまく行っていようとも、「ココで現金がほしい!」って場面はたくさんあるでしょう。そういう時、このファクタリングを思い出して下さい。下記リンクから簡単にネット上から申し込みできますよ。リンク先のフォームに翌月と翌々月の売掛金残高の見込みを入力すればOK。
運転資金の調達なら資金調達プロ
ファクタリング、経営の一手段として頭の片隅に置いておいて下さいね!
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キャッシュフローは会社にとって一番大切な部分かと判断しております。
実際、帳簿上で黒字経営と言ってもても金庫の中や口座に現金すらないことには会社は存続できなくなります。・・・自転車操業からいずれ倒産してしまいます。
良く、勘違いされる方がおられますが、会社の運転資金を知らなすぎる人が多く権力だけをかざしたところで台所事情も行き当たりばったりで全く持って考えも計画もないでしょう~
経営者でありながら具体的なビジョンが人から授かった受け売りなので心に全然、刺さらないし、社員にも伝わりません。
もう、夢物語を語るのはその辺にしていてもらいたいです。
言って(見てもても)金庫の中や口座に現金・・・間違えてすみません。