管理会計システム運用者の教育方法
管理会計システム運用の仕事はヒマでハッピーの記事で管理会計システム運用はヒマだということを書きましたが、同時に高いスキル(熟練度)も要求されます。周囲から見ると楽してそうだな~と思えても、いざ自分が担当になったら結構な恐怖感があると思います。多くのSEさんは「会計なんてわかんねーよ!どーすんだよ!」と思うことでしょう。
特に運用の仕事の場合、2人体制で片方はプロパー、もう片方は協力会社の人、という体制がよくあると思います。そして協力会社の人は1年そこそこで入れ替わっていく。なので、とにかく効率的に熟練してもらう必要があります。しかし、その一方で会計は専門的な業務知識。初めての人には壁があります。どんな風に教育を進めていくべきでしょうか。
まずは機械的作業を覚える
どんなシステムでも言えることでしょうが、まずは機械的作業を覚えてもらいましょう。管理会計とはいっても、多くのシステムでは会計知識無しでできる作業もあるはずです。
そして、日々できる作業をやってもらいつつ、会計知識を身につけてもらいます。それには。
何はなくても簿記3級
会計は積み上げ式の学問。積み上げるためには、まず最初に土台が必要です。その土台を作るには、とにかく簿記3級を取って貰いましょう。そのために、「業務時間中も試験勉強OK!」ということにしてしまいましょう。前にも書いた通り、管理会計システム運用の仕事は比較的ヒマですから、空いた時間は勉強して貰うのです。ただ、他の同僚、特に他の協力会社さんの社員の目が気になるところなので、市販のテキストを出してガッツリ勉強するんではなく、簿記3級勉強用のウェブサイトで勉強して貰うと良いと思います。そういったサイトは少し検索するとたくさん出てくるので、調べてみて下さい。
「資格とって!」というセリフは仕事の色んな場面で出てくると思いますが、割と社交辞令的というか、「ま、気が向いたら取るよ」って程度にしか思ってもらえない事も多いと思います。本気で取って欲しいという事を伝えるために、「業務時間中も試験勉強OK!」ということは明言しましょう。こちらの本気度が伝わると思います。
そしてめでたく簿記3級を取ってもらえたら、最初に覚えてもらった「機械的作業」の裏の意味まで理解してもらいやすくなりますし、制度会計システムの中に入り込んで行うような複雑な調査も立派にできるようになるでしょう。