管理会計システム担当者に必要な性格

管理会計システム担当者に必要な資質について書いてみたいと思います。会計の知識が必要なのはもちろんですが、もう一歩引いて、性格的な部分で必要なこと、という視点で書きます。

管理会計システムの特性


SAKURAKO - Tandem. / MJ/TR (´・ω・)

管理会計システムの特性はどんなものか。挙げはじめたらキリがないですが、担当者に必要な「性格」を決定付ける特性で言うと、「下流のシステムである」ということが最も重要な点だと私は考えます。

財務会計システムは下流のシステムだ、という認識を持っている人は多いと思いますが、その財務会計システムよりも下流に存在するのが管理会計システムです。「最下流」と言って良いでしょう。私の場合、「会社の全ての経済活動データの吐き溜」と自嘲的に言う事がよくあります(笑)。そして、最下流という事は、上流に存在する全てのシステムの影響を受けることになります。お客さんの会社に存在するシステムの全てです。お客さん自身の手で、EUC(エンドユーザーコンピューティング)で作成された細かなツールも含めて、その変更の影響を受ける可能性があります。

調整力

この特性から、管理会計システム担当者に必要な資質が導けます。それは「調整力」です。上流システムの担当者から見たらよくわからない管理会計システムのきちんと稼働させるために、「こういうデータを作って流して下さい」と上流システムの担当者にお願いする場面がたくさんあるのです。

お客さんの会社のシステムを全て一つのSIerで受けていればまだマシなのですが、営業系のシステムと会計系のシステムが別会社の管理になっていると会社間での調整が必要になります。まさに「調整力」。時には「政治力」と形容すべきような能力も必要になるかもしれません。

では調整力を付けるためには何が必要か?というと、「この人がお願いしてるんだから、やってあげようかな」と思ってもらえるようにしておくべきですね。そのためには2つの方向性があると思います。まず一つが、「誠実」とか「真面目」といったキーワードで表されるような性格。もう一つは、「お調子者」とか「宴会部長」とかのような、親しみやすさを持ってもらえるような性格です。

「この人のためなら、ひと肌脱いであげよう」と思ってもらえれば、管理会計システムの開発・運用はうまく行くでしょう。日々、調整力を磨いてみて下さい。

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