リース期間定額法とは何か
リース資産を償却する際、「リース期間定額法」を使うことがあります。どのような償却方法なのか見てみましょう。
リース期間を耐用年数にして定額法で償却
リース期間定額法では、リース資産を、リース期間で、定額法でゼロ円まで償却します。例えばリース資産の簿価が600万円、リース期間が5年としましょう。そうすると5年は60ヵ月ですから、600万円を60ヵ月で割った10万円が毎月の償却額になります。
毎月の仕訳はこうです。
借方 | 貸方 | |||
リース資産減価償却費 | 100,000 | / | リース資産減価償却累計額 | 100,000 |
注意すべきなのは、このリース期間定額法による償却期間は、リース物件の「耐用年数」は関係ないということです。
更に、リース物件であっても、リース期間に依らず、通常の固定資産と同様に耐用年数を判断して、固定資産としての耐用年数で償却する場合もあります。
どの償却方法を使えば良いかの判断は、リース判定のフローチャートを見て従うことになります。
色々と判断が複雑ですが、少しづつ慣れていきましょう。
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