経理のミカタは商奉行を超える真の請求管理クラウドだ!!
世の中、エセクラウドが流行っております。システムのほんのちょこっとでも外部ネットワークに乗っかったらクラウド対応って名乗っちゃうの。勘定奉行シリーズの製品である商奉行(あきないぶぎょう)もその一つ。
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奉行の名がすたるぜ
商奉行ってのは、簡単に言えば請求管理システム。商売が繁盛してくれば請求書を出す先が増えて、毎月100枚とか1000枚とかの請求書を出さなきゃいけなくなる。そんで、その請求書一枚一枚に対して銀行口座に入金があって、その入金情報と請求情報を突合して消し込みしていかなきゃならないわけ。消し込みの難しさはこのブログでも書いたことがありますが、まあとにかく経理部としては負担が大きい業務なわけですよ。そういう消し込みとかの請求管理を補助してくれるのが、商奉行をはじめとする請求管理システムです。
で、商奉行はクラウド対応をうたっています。下記リンク先にでかでかと「クラウド環境に対応!」と書いてあります。
サポートサービス|販売管理ソフト・システムなら商奉行i8の【OBC】
でも、「そんなニュースあったっけ?」というのが率直な感想。だって、勘定奉行が本当にクラウドになったらそりゃーもう会計システム界隈は大騒ぎですよ。なんつってもシェアナンバーワンなんだから。でもそんなの聞いたことがない。それもそのはず、商奉行はクラウド対応を主張してるけど実際にはクラウドではない、エセクラウドなのです。
商奉行が「クラウド対応」って言ってるのは、「ローカルPC内で作成した請求書のデータを外回りしてる営業マンの人とかがiPadとかで見れる」ってことを指してクラウド対応を名乗っているのです。なんだそれは。詐欺じゃないか。サギクラウドだ。
他には、一応「IaaS(infrastructure as a service)対応」ってことで、Microsoft提供のクラウド環境であるMicrosoftAzure上で動くってのも実証して公式対応してるみたいなんだけど、それを言うならWindowsサーバ上で動くソフトウエアは全部クラウド対応を名乗れちゃうわけで、今奉行シリーズが名乗ってる「クラウド対応」はほぼ意味がないと言っていいでしょう。
結局、商奉行をきちんと運用しようと思ったら、クラウドから連想される手軽さなんか夢のまた夢。もしMicrosoftAzure上に構築するにしても、少なく見積もっても初期構築費用で200万円とか300万円とかのオーダーの金額があっという間に飛んで行っちゃう。そういう費用感のシステムなのです。商奉行は。私は奉行シリーズ大好きですし、商奉行も純粋な機能としてはたぶん高機能だと思います。けど、この商奉行のクラウドって言葉の使い方にはちょっと腹が立つ。実際、導入には数百万オーダーの費用がかかる。OBCさんが言うクラウドってのはそんなに志の低いモノなんですかって聞きたくなっちゃう。こんな宣伝の仕方したら、長年かけて培ってきた勘定奉行シリーズのイメージが悪くなっちゃうよ。
「経理のミカタ」があるよ!
中小企業の味方である勘定奉行シリーズの請求書管理システムである商奉行はバカ高いことがわかってしまいました。じゃあ、中小企業は請求書管理システムの導入を諦めなきゃいけないんでしょうか。
いえいえ、あります。本当にちゃんとクラウドしてる請求書管理システムがあります。経理のミカタです。
上記のリンク先を見てもらったらわかりますが、この経理のミカタは完全クラウドの請求書管理システム。無料デモもあるし資料ダウンロードとかもできるんで見てみて欲しいんですけどね、とにかく完全にクラウドしてるんですよ。
無料デモを申し込むと折り返しログインIDとパスワードが送られてくるので体験できます。今は申し込みが混み合ってるのか、発行までちょっと時間がかかったけどね。ちゃんとクラウドしてるので、折り返し送られてくるのはIDとパスワードだけです。CDROMとかは一切送られてきません。当然です。クラウドですから。
で、無料デモを使い終わった感想ですけど、これは勘定奉行レベルに信頼して使える。あ、機能的にはね。機能としては、「こーゆーのは当然あるよね」「これがあったら便利だよね」ってのは全部揃ってる感じ。その辺はこのあと書いていきます。
あとは気になるのは性能面ですね。大量データを扱ったりした場合のレスポンスはちょっとわからない。無料デモでムチャするのはちょっと憚られたので試さなかった。その点は無評価とさせて下さい。でも中小企業の請求書データなんて行ってもせいぜい月に1000件とか2000件とかだろうから、そんなに気にしなくても大丈夫だろうと思う。
費用
デモの画面を貼り付ける前に費用について書いてしまおう。経理のミカタはクラウドなので初期費用+月額課金制です。その金額は、請求件数100件/月までの場合で、初期費用10万円+月額2万円です。これはゲロ安です。さっき書いた商奉行はイニシャルコストが数百万円からだったじゃないですか。それが、経理のミカタなら初期費用10万円からですよ。そんで月額2万円から。商奉行は一応買い切りのソフトウエアなのでその後の費用は単体ではかからないといえばかからないけど、MicrosoftAzure上に構築したとしても結局ソフトウエアとしてのサーバーの保守費用とかはかかるわけで、月額2万円なんて簡単に超えちゃう。
経理のミカタの細かい費用については、経理のミカタのページから資料請求すると見ることができます。資料請求しないと細かい料金テーブルは見れないようになってるようなので、料金についてこのブログに書くのはこれだけにしときます。しかしこれなんで料金テーブルを表に出してないんだろ。圧倒的に安いよこれは。
ログイン
で、無料デモ。ここからは全部ブラウザの画面です。ローカルホストで動かしたりしてるわけでもないですよ。インターネット上のURLを叩いてます。
ログイン直後の画面。むむ。最初に何をすればいいのかわからん。
そういう時のためにヘルプページが用意されてます。でもまだちょっと貧弱な感じ。これから利用社数が増えれば充実していくかな。
ご利用時のフロー – 経理のミカタヘルプ
請求データ作成~請求書作成
まあ、とはいえそれなりに経理を知ってる人なら1分くらいウーンって悩めばわかると思います。請求データを作って、請求書を作って、請求に対する入金データを突っ込んで仕訳を出力するって流れになります。経理の常識として、その流れが頭に入ってれば大丈夫。
「請求先登録」をクリック。請求するためには当然、請求先が必要ですね。
請求先情報が登録されました。次に、この請求先への請求を作成します。
きめ細かな請求スケジュール登録が可能!!
消費税率は8%しか選択できないようになっていましたが、きちんとドロップダウンボックスになっていました。将来の10%とか軽減税率は当然考慮されているものと思われます。あ、でも「0%」の選択ができなかったな。基本的にはレアケースだとは思うけど、そこはマイナスポイント。
請求対象期間は「年月指定」「年月日指定」「年月~年月の範囲指定」「年月日~年月日の範囲指定」の4種類から選べます。
請求書発行日、送付日、決済期限。かなり柔軟です。今回は当月末日発行・翌月1日送付・二ヶ月後末日決済期限にしました。
ちなみに、このへんの日付はかなり柔軟に選べます。こんな感じ。
これらの入力をしている間に、右側には請求書の概略図がどんどん出来上がっていきます。わかりやすいです。
で、請求データが出来上がりました。請求書発行してみましょう。
出来上がった請求書はこちら。この請求書は経理のミカタのデフォルトです。会社のロゴを入れたり印影を映したりするなどのカスタマイズも可能。
経理のミカタ デフォルトの請求書
入金データアップロード~消し込み
で、請求して、入金があったと仮定して作業を進めましょう。入金データは銀行口座からの全銀データをアップロードすることができます。
で、マッチングの画面。左側に未消し込みの請求書データ、右側に入金データが表示されます。そんで、マッチングしたいものをそれぞれ選んで「消込」ボタンを押せばOK。
仕訳データまで!!!
そしてそして、なんとこの経理のミカタは仕訳まで切ってくれます。具体的には、勘定奉行・弥生会計・MFクラウド会計に取り込み可能な仕訳CSVデータを吐き出してくれるので、それをそれぞれのシステムに取り込むことができるんです。
そうすっと、日付の範囲選択とフォーマット選択の画面になります。ここでフォーマット選択をクリックすると、燦然と輝く勘定奉行と弥生会計の文字。あとMFクラウド会計。サイコーっす。
これは商奉行の負け!!
そんなわけで、この経理のミカタは請求書管理システムとして十分な機能を備えており、しかもローカルの会計システムとの連携も可能です。そんで圧倒的に安い。導入の手間もかからない。かなり優秀なシステムです。
中小企業の会計システムと言ったら勘定奉行ですが、その奉行シリーズである請求管理システムの商奉行は、はっきり言って優位性は相当薄いと思います。純粋な機能数で言ったらたぶん商奉行の方が多いと思うけど、導入コストを頭に入れて考えたら圧倒的に経理のミカタの勝ち。もちろんニーズ次第で最適解は変わるけど、これだけの機能があってこの低価格なら「請求管理ならまずは経理のミカタを試しましょう」って言える。
これまで完全にOBC信者だった私でしたが、今回の体験は大きな衝撃でした。まさか奉行シリーズが負けることがあるなんて。でもこれは圧倒的に負けてるとしか思えない。
そういうわけで、これまでインストール型のソフトウエアしか使ったことがない人はこの経理のミカタを触ってみたほうがいいですよ。この機能がイニシャルコスト10万円で使えるのか!!!って衝撃が走ります。
[sc:keirinomikata]