会計SE歴13年の私が決めつける、会計システムNo1はこれだ

私は社会人15年目、そのうち会計SEを13年やってきました。残りの2年は経理部員です。凡百な会計SEではありますが、それなりの経験は積んでおります。そんな経験の中で、よくあるのが「なんでそんなクソ会計システム入れるんだよ」って場面。

目次

まずは財務会計をしっかりやろう

会計システムってのは星の数ほどあれど、基本的に求めるもののコアな部分は全部同じ。「税金の計算&税務署への申告」です。いわゆる「財務会計」ですね。そして会計システムってのは、その財務会計のための負荷がいかに少ないかを競う面が強いです。

もちろん、管理会計などの、税務以外の機能を重視する会社も多いでしょう。しかし、それは税務上の会計を満たした上で、その次に考えるべき話です。まともな会計システムが無い状態からいきなり管理会計まで考えるのはちょいと難易度が高い。凡百な会計SEがアサインされたらデスマ一直線。そして、世の中の会計SEの99%は凡百な会計SEです。さらに言えば、「会計SE」と呼べるSEさんはSEの中でも既に限られた存在です。

要するに、いきなり管理会計とかの税務計算以外のことを考えたらプロジェクト炎上間違いなしってことです。私の実感としては。

会計システムはクソシステムが多い

そんで、会計SEの現場としてよくあるのが、現場に話が来たときには既に入れる会計システムが決まってて、それ前提で付加機能を開発しなきゃならんっつーこと。そんで、その決まってる会計システムがクソシステムな場合が多いんですよ。

会計システムって、意外と数多く存在するんですよね。考えてみるとそれは当然っちゃー当然です。なんでかといえば、会計システムでまず実現しなきゃならんのは税務署への申告って決まってて、それに必要な要件は、会計人ならだいたいわかるから。

でも、でもですよ。その会計人さんがシステムのことをよく知っているとは限りません。いや、多くの場合、ほとんど知らないでしょう。なので、その会計パッケージシステムの開発自体が大炎上してて、クソシステムが出来上がっている場合が多いと私は想像してます。いや、わかんないけどね。でも、クソ会計システムは多いです。

でも、クソシステムは選ばれる

それでも、そんなクソシステムであっても、機能の表とかを書くと、一応機能自体は立派に存在する。使いづらいけど。使いづらすぎて使い物にならなかったりするけど、機能自体は存在するからスペック的には立派に見えちゃう。

だから、そのクソ会計システムの営業担当さんは立派な機能表を持ってきて、「これいいでしょ?入れましょうよ!」ってトップ営業をかける。そんでトップが「入れちゃおう!」って決めて、現場の会計SEが苦労する。そんな図式がよくあると思います。

悪いこと言わないから勘定奉行入れときなよ

そんなわけでクソシステムが乱立する会計パッケージシステム業界。その中から、私が独断と偏見と経験で「良いパッケージシステム」を3つ推しておきます。

1位:勘定奉行

誰もが知ってるOBCの勘定奉行。知らないとは言わせませんよ。上場企業までカバーできて、しかもテレビCMまでやってる会計パッケージなんて勘定奉行以外にないでしょう。「会計システムは長いものに巻かれろ」です。何しろさっきも書いた通り、会計システムのコアな機能はどんな会計システムであっても同じ「税務申告」のための機能なんだから、ユーザが多くてこなれてる方が得。絶対得です。

勘定奉行っつーと中小企業向けってイメージが強いかもしれないけど、立派に上場大企業でもカバーできます。いや、実際にそーゆー仕事をしたことは私はないけどね。でも、導入事例一覧を見ると名だたる会社の名前がずらりと出てます。

2位:OBIC7

2位はOBIC7。1位の勘定奉行は「株式会社オービックビジネスコンサルタント」で、2位のOBIC7は、そのオービックビジネスコンサルタントの親会社であるオービックがやってます。親子会社ってことでたぶん機能はかなり近いんだけど、その違いは、勘定奉行は「カッチリ固まったパッケージソフト」でカスタマイズが一切できないのに対し、OBIC7は内臓を抉り出すがごとくいじくりまわすことが可能。つまりはOBIC7は勘定奉行のプロフェッショナル版みたいなもんです。

3位:SuperStream

3位はSuperStream私は2社目の会社で会計SEではなく経理部員として経理をやっていたのですが、その時に使っていた会計ソフトがSuperStreamでした。ほぼ素の状態で、カスタマイズほとんどなしで使ってたけど使いやすかった。オススメ。

番外:GRANDIT

あと、番外としてはGRANDIT。これ、私は会計SEとしても経理部員としても触ったことはないんですけど、評判としては良い評判ばかりを聞きます。中小製造業の会社さんにおすすめのようです。なお、GRANDITを手掛けている株式会社システムインテグレータの社長である梅田弘之さんは会計関連の著書が多数あります。お飾り社長の多い中、実務としてスキルのある人が社長の会社なら信頼置けますよね。

まあそういうわけで、悪いこと言わないから、特にこだわりないんなら黙って勘定奉行入れときなよ、って話でした!

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