配賦計算で処理が落ちる典型的な例(外的要因編)その1
配賦計算で処理が落ちる典型的な例(配賦ロジック編)という記事を書きましたが、製造したソースコードの「外」で配賦のバッチ処理が落ちる場合もあります。典型的な例その1を示します。
ブラウザがタイムアウトで落ちる
ありがちです。管理会計システムは処理時間がかかる!で書いたように、管理会計システムでの配賦計算のバッチ処理はとにかく時間がかかりがちです。多くのウェブ系システムはIEをブラウザとして指定していると思いますが、IEのタイムアウト設定を把握しておくべきです。開発プロジェクトが始まった時には処理時間がどの程度になるか想像がつかないでしょうが、数十分~数時間かかると思っておいた方が良いです。大抵の場合はタイムアウトする可能性が出てくると思います。
また、ブラウザのタイムアウト時間は、会社全体のシステムポリシーとして設定される場合もあるようです。その会社のネットワーク運用者との調整が必要になるかもしれません。単体の会社だったらまだ良いのですが、大きなグループ企業で、グループ全体でポリシーが決まっていたりすると相当厄介です。グループ内のイチ企業の都合では企業グループ全体の設定は変えられないでしょうから、なおさらタイムアウト時間をキッチリ把握しておくべきです。
なお、ブラウザのタイムアウトを覚悟の上で、タイムアウトしてもサーバ側のバッチ処理はちゃんと動き続けるように作ることは比較的容易ではないかと思います。場合によってはそういった割り切りも必要でしょう。頭の固いお客さんだと、こういった「カッコ悪い」事態は受け入れてくれないこともありますから、日々の人間関係の構築も怠らずにやっていきましょう。