経理の分野で「アモチゼーション法」「アキュムレーション法」というコトバがあります。説明してみましょう。

差額を期間で償却

アモチゼーション法とは、債権を額面よりも高い金額で買い取った時に、差額を利息の勘定で期間で償却する方法です。アキュムレーション法は逆に、債権を額面よりも安い金額で買い取った時に使います。なんじゃそりゃって感じでしょうか?ちょっと仕訳を書いてみましょう。

アモチゼーション法

額面100万円・年利2%・満期が10年後の債権を110万円で買った場合を考えてみましょう。

この場合、まず買った時点では有価証券を110万円で計上します。

1-1.債権購入の仕訳
借方 貸方
4月1日 有価証券 1,100,000 / 預金 1,100,000

そして、額面100万円に対する利息を計上します。今回の場合は2%の2万円ですね。

1-2.利息受取の仕訳
借方 貸方
3月31日 預金 20,000 / 受取利息 20,000

最後に、額面と簿価の差である10万円を償却します。10万円を10年で償却するので、1年あたり1万円です。この仕訳がアモチゼーション法のキモです。

1-3.差額償却の仕訳
借方 貸方
3月31日 受取利息 10,000 / 有価証券 10,000

勘定科目は利息に対して有価証券です。有価証券の簿価の差額を、利息を計上することで償却するわけですね。1-3の仕訳を10年に渡って切ることで、有価証券の簿価は100万円になります。

アキュムレーション法

アキュムレーション法はアモチゼーション法の逆です。額面100万円・年利2%・満期が10年後の債権を90万円で買った場合を考えてみましょう。

まず買った時点の債権の簿価を計上します。90万円ですね。

2-1.債権購入の仕訳
借方 貸方
4月1日 有価証券 900,000 / 預金 900,000

次に、簿価に対する利息計上。これは1-2の仕訳と同じです。

2-2.利息受取の仕訳
借方 貸方
3月31日 預金 20,000 / 受取利息 20,000

そして最後に、簿価と額面の差額を利息の勘定科目で受けて償却します。2-3の仕訳を10年にわたって切ることで、有価証券の簿価は100万円になります。

2-3.差額償却の仕訳
借方 貸方
3月31日 有価証券 10,000 / 受取利息 10,000

要するに、差額を満期までの期間にわたって償却するわけですね。わかってしまえば簡単ですね。覚えておきましょう。

あ、なお、この記事では簡単にするために利息計上を定額法で行いましたが、おそらく実際の経理の現場では定率法で金額を算出することが多いかと思われます。自分の会社の方針に則って算出して下さいね!


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