「勘定科目」というと、なんとなくアンタッチャブルというか、「学問的にキッチリ決まっているものじゃないの?」と思う方は多いと思います。私もそうでした。でも、実際には割とファジーなものなんです。

頻繁にある勘定科目の追加・変更

制度会計システム上では、勘定科目の追加・変更は割とあります。まあ毎日ではないですが、歴史の浅い会社なら1ヶ月に1回程度は発生する感じです。そもそも学問的にキッチリ決まっているのなら、会計ソフトも、出荷時点で勘定科目をキッチリ入れておいて、追加・変更も許さないように作るべきですよね。でも実際にはそうなってはいません。

勘定科目の追加例

例えば、「メガネドラッグ」って会社がありますよね。たまに「メンメンメ~ガネ~の良いメ~ガネ~」ってテレビCMをやっているあの会社です。あの会社は元々は薬局をやっていて、副業的にメガネ販売を始めたら儲かったのでそっちを本業にしたらしいのですが、この会社を例にとって考えてみます(例によって全て想像です)。

まず、薬局として会社が立ちあがった場合。たぶん売上の勘定科目は「売上」という勘定科目1つだけだったと思います。しかし、メガネの販売をし始めて売上が拡大していった時、経営者の人はこう思ったはずです。

「勘定科目が『売上』だけだと、薬の売上とメガネの売上の区別がつけづらい!」
「薬とメガネの儲けを明確に分けてわかりやすくしたい!」

そうなると、それまで「売上」だけだった売り上げの勘定科目を、「薬売上」と「メガネ売上」という2つの勘定科目に分けて管理したくなるわけです。このように、会社の商売が広がっていくにつれて、新しい業態での商売が始まり、その業態を区別するための勘定科目が分裂するのは良くあることです。

また、業態そのものが増えなくても、薬の売上がものすごく大きくなったとしたら「どんな種類の薬が儲かっているのか知りたい!」と思うのもまたよくある風景です。こうなると、例えば「風邪薬売上」「ビタミン剤売上」みたいに商品の種類別に売上の勘定科目を分けることもあります。

その時に付ける勘定科目の名前は、その意図するものが明確なら何でも良いということのようです。また、システム上ではテキトーな名前を付けてしまって、対外的に出す資料を作成する際に読み変えたり、集計したりするという手もあります。

こんな風に、勘定科目というものは絶対的なものでも神聖なものでもなく、割とファジーなものです。システム構築する上でも、システムの動きに合わせて勘定科目を変えてもらうということも基本的にできない話ではないはずです。勘定科目に関して何か困難がある場合は、思い切ってお客さんに相談してみましょう。意外と簡単に突破口を見いだせるかもしれません。


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