4月になると、決算作業で経理部や経営企画室の人たちは忙しくなります。まず最初に忙しくなるのは制度会計上の決算を締める経理部。その次に、その制度会計のデータを使いつつ、経営企画室の人たちが管理会計上の決算作業をします。そして管理会計の決算作業と同時並行で、経理部の人たちは、会計士の人たちの制度会計上の会計監査の対応にさらに追われることになります。

知らない人には謎な「監査」

でも、経理部ではない人から見ると、「監査」って、何をやってるのかわからないですよね。私もそうでした。でも、やってる目的は単純で、「財務諸表の数字が正しいか」ということをひたすら確認しているんです。そして、その数字が正しいかどうかを確かめるためには何でもやります。この監査対応で私は一度、失敗して上司から叱られたことがあります。その時の体験を書いてみましょう。

私の失敗・・・

私は経理部の中で、現金の実査(実際に数えて帳簿上の数字と合うことを確かめること)の主担当でした。そして監査の方に頼まれたので、現金実査をした時の資料を提出しました。その時の資料がまずかったんです。

監査を経験したことのない私は、現金実査をしている時の資料は内部資料だとしか考えていなかったので、必要なことは書いていたものの、あまり見た目の良い資料ではありませんでした。なので、ちゃんと美しく体裁を整えて、「現金実査表_会計監査提出用.xls」と名前をつけて保存し、印刷して持って行ったんです。そしてその翌日、上司から呼び出されて叱られました。

何がまずかったかというと、さっきのファイル名。「現金実査表_会計監査提出用.xls」とつけたわけですが、Excelの設定で、印刷したときにファイル名をヘッダーに印刷するように設定していたんです。で、そのファイル名を見た会計士の方に「『会計監査提出用』って書いてありますけど、提出しない現金実査表もあるんですか?」と疑われたんです。いわゆる「裏帳簿」ですね。もちろんそんなものは無かったわけですが、無いことの証明は難しいので、なんか水掛け論みたいになり大変だった(らしい)です。そしてその後、経理部ではExcelのファイル名自動印刷の機能を使うのは禁止になりました。

こんな感じで、会計監査では何でもかんでも疑いの目で見られるので、経理部の方々は非常に神経質になるわけです。監査の方から見れば疑うことが仕事そのものなので仕方ないですが、もうちょっと信用してくれてもいいじゃん!と思わずにはいられない経験でした。


売掛金を即現金化する(ファクタリング)