「連結決算」って言葉、知ってますよね。でも、言葉は知ってて、意味もな~んとなくはわかるけど、具体的に何をしているのかは知らない、っていう人が多いかな?説明してみましょう。

「単体決算」があって「連結決算」がある

「連結決算」とは、グループ企業全体としての決算を表します。1つの会社だけではなくて、その会社の子会社の成績も全て合わせた決算、というわけです。そのイメージはな~んとなくわかっている人が多いと思いますが、その連結決算を行うために、会計的には何をやっているのでしょうか。それは、「連結消去」という作業です。

左の図を見てください。親会社が、子会社と、普通の取引先の会社に100円づつを売り上げています。この場合、親会社の売上は二つ合わせて200円ですね。逆に、子会社から見れば、親会社から100円の商品を仕入れていることになります。これが、「単体決算」の世界です。

次にこの図。見方を変えて、「売上がグループ企業の外に出ているか」を考えてみます。そうすると、親会社から子会社への売上はグループの外に出ていません。同じグループの中で取引をしているのは、同じ会社内の違う部署同士で取引をしているのと同じようなものです。グループの外から俯瞰して見ると、親会社から子会社への売上は、売り上げているように見えません。なので、連結決算上はこの100円は売上とみなしません。そういうことで、この親会社・子会社の連結決算としての売上は、「普通の取引先の会社」に売り上げた100円だけ、ということになります。

この例では売上について書きましたが、費用の取引でも同じことです。グループの外から仕入れたり、グループの外の会社からサービスを受けたりした取引だけを残し、グループ内での取引は全てなかったこととみなして各会社の単体決算の数値を足し上げていくのです。これが連結決算の作業です。

基本的な考え方はこれだけです。「グループの外か、中か」ということを考えて数字が有効か否かを判別しているだけなんです。そんなに難しくないですよね。もちろん、具体的な作業になると「『グループの外』と『グループの中』の境界線はどこ?」とか、グループ内の会社がたくさんありすぎて連結消去すべき取引が大量にあるとか、そういった難しさはあります。でも、基本はただひたすら「グループの外か、中か」を考えて、残すか消すかを判断して集計するだけなんです。是非覚えておいて下さい。


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