会計SEとして後輩たちを見ていて、常々思うことがあります。それは、会計は「知識がある」だけではダメで、熟練度を上げる必要があること。

理解に1分かかるのと一瞬でわかるのとでは雲泥の差

勉強して勉強して、何とか仕訳ってものが理解できるようになった。それは素晴らしい前進です。わかるとわからないとでは雲泥の差。

でも、「考えればわかる」のと「一瞬でわかる」のとでは、これもまた雲泥の差です。つまり、

一瞬でわかる
  >>>(雲泥の差)>>> (1分くらい)考えればわかる
    >>>(雲泥の差)>>> 考えてもわからない

ということです。

例えばこの仕訳、わかりますか?

借方 貸方
売上 10,000 / 預金 10,000
/ 仮受消費税 500

これは、売れた商品が返品されてお金を返金した時の仕訳です。簿記3級を取った人、または簿記3級を勉強中って人なら、おそらく時間をかけて考えればわかるでしょう。でも、わかるまでに何秒かかるかが問題です。

会計関連の仕事をしてお客さんの経理部の方々と話す場合、経理の方々は当然ながら仕訳を一瞬で理解します。毎日仕訳を切っている人とそうでない我々SEとの間でスキルに差があるのは当たり前ですが、打ち合わせの中で仕訳が出てくる度に会話の流れを止めて考え込んでいると、お客さんとしてはイライラしてきます。そして「もっと会計のわかる人を寄こしてくれ!」という気持ちになります。会計を「わかって」いても、熟練度が足りなくて理解に時間がかかると実務に支障が出ます。

なので、熟練度を上げなければいけない。熟練度を上げるために何をするべきかと言えば、とにかくたくさんの仕訳を切ることです。簿記3級に受かった人なら、テキストの仕訳の問題を繰り返しやりましょう。問題文を覚えてしまうくらいやりましょう。何百回、何千回と仕訳を切るんです。

そうすると、仕訳を見た瞬間に意味がわかるようになってきます。そうなれば、経理部のお客さんと対等に喋れるようになります。簿記3級程度の知識を持っていれば、お客さんとの「知識差」は大きな問題にはなりません。必要なのは「熟練度」なんです。

会計は「学問」だという捉え方をしている方が多いと思いますが、企業の経理や会計システムの仕事では上記のように熟練度がものすごく重要です。その意味では「技術」「職人」といったニュアンスが正しい気がします。

とにかくたくさんの仕訳を切って、熟練度を上げて下さい!


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