税務関連の勉強をし始めると、「債務確定主義」というコトバが出てきます。これについて説明しましょう。

債務が確定するまで費用を認識しない

債務確定主義とは「債務が確定するまで費用を認識しない」という考え方です。税務ではこの考え方にもとづいて費用認識をして利益を計算します。これとよく一緒に説明されるのが「発生主義」というコトバです。発生主義については知っている方が多いと思います。その名の通り、費用が発生したら費用を認識するという考え方ですね。

この2者の考え方の違いとしてよく説明されるのが、社員の賞与です。例えば賞与が6月に60万円支払われる予定だとしたら、会計上は発生主義なので、毎月10万円づつ費用計上しますよね。こんな感じで。

賞与引当金繰入の仕訳(毎月切る)

借方 貸方
賞与引当金繰入額 100,000 / 賞与引当金 100,000

税務では違う

しかし、税務ではこの考え方をしません。税務は債務確定主義なので、賞与が支払われた日に、賞与の全額を認識します。つまり、1月~5月の費用はゼロで、6月に60万円の費用がかかったと認識するのです。これが債務確定主義です。

発生主義に慣れているとなんだそりゃって思っちゃいますが、債務確定主義も、それはそれで筋の通った考え方ではあります。上記例で言えば、発生主義で毎月10万円費用計上していて、賞与の支払い直前にその社員が退職したら、賞与を支払わなくていいので、それまで認識していた費用を逆仕訳して消しますよね。結局は費用はゼロになったのに、その直前まで費用認識してしまっているわけで、これは実際の状況をうまく表していないとも言えるわけです。

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会計と税務は違うからね

会計をあまり知らない人だとピンとこないと思いますが、このように「会計」と「税務」って結構色々と違うことがあるんですよね。かくいう私も、会計はSEとしてはそこそこわかっているつもりですが、税務に関してはからっきしダメです。そっち方面も、このブログを書きながら勉強していこうと思います。


売掛金を即現金化する(ファクタリング)
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