今はあんまり言わなくなってきましたけど、昔のニュースで企業の「身売り」ってのをよくやってました。それってなんのことでしょう。

M&Aのことだよ!

身売りっつーと、本来の意味は人身売買のことですね。例えば、親がお金のために子供を売る。時代劇なんかだとたまにありますね。そーゆーやつ。

昔はその身売りっていう言葉を、企業の売買に使っていたわけです。あ、答えを書いてしまいましたね。そう、企業の身売りってのは企業の売買のことです。M&Aのことです。株式会社なら、株を売ることです。

身売りというと暗いモヤモヤとしたイメージがつきまといますが、話は単純です。ただ、株を売るだけの話です。

「身売り」と「M&A」の類似点

身売りの本来の意味は、主には親が子を金銭を売ることですが、なぜその身売りという言葉が企業の売買に使われるようになったのでしょうか。それは、多くの日本人にとって、「オーナー経営者が会社を売る」という構図が、「親が子を売る」という構図に似て見えたからです。

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第二次世界大戦で日本は経済的にも壊滅的な打撃を受け、財閥解体など、大資本も整理されました。そしてたくさんの会社が生まれ、発展していきました。つまり、ほとんどの会社は1945年以降に生まれた会社なわけです。そして、新たに生まれた会社ということは、大抵は経営者(社長)がオーナーですよね。

資本主義の基本として、会社にはオーナーと経営者と従業員という3つの立場があります。しかし上記のような理由によって、多くの日本の会社ではオーナーと経営者は同一人物でした。そんなオーナー経営者にとって、会社はまさに自分が育ててきたもの。子供同然なわけです。

そんな子供同然の会社を売るという行為が、昔の日本人にとっては、人身売買のような悲しさを伴う行為に見えたのでしょう。かくして、日本においてのM&Aは「身売り」というマイナスイメージの強い言葉で呼ばれることになりました。

本当は悲しいことでも何でもない

でも、今の時代ならM&A・企業売買なんてなんつーことはないですよね。さすがに自分が働いている会社が毎日のように売買されるかというとそうでもないと思いますが、あったらあったで「まあ、そんなこともあるよね」と多くの人は受け止めるんじゃないかなと思います。

本来、オーナーと経営者と従業員がそれぞれ違う人なら、M&Aは悲しいことでもなんでもないです。オーナーの立場なら自分の株券という所有物を売るだけだし、経営者なら株主総会に来る人が変わるだけだし、従業員なら直接的には自分の仕事内容とか上司とか同僚は変わりません。もちろん、M&Aに伴って経営方針が変わって色々と変化することはありますけどね。でもそれってM&Aされなくてもありうることだからね。M&Aとは無関係な、従業員の宿命だよね。

そんな感じで、企業の身売りってのはM&Aのことだよってお話でした。


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