「営業料」という勘定科目があります。これは基本的には建物の賃料のことで、要するに家賃なのですが、いわゆる家賃と聞いて想像するのと少し違った性格を持っています。これについて説明しましょう。

変動する「家賃」

普通、「家賃」と呼ぶものは毎月一定の金額を支払いますが、「営業料」は基本的に毎月変動します。その条件は契約次第ですが、大抵の場合、テナントの売上に連動します。売上に応じた営業料のグラフを書くと、下記のようになります。

こんな感じで、テナントの売上高が少ない時は一定の金額を支払い、売上高がたくさん上がったら、その売上高に応じて営業料は増えていきます。色々調べてみると、下記のような募集がありました。都営三田線の駅構内売店のテナント募集です。

都営三田線「御成門駅」構内専門店出店者の公募について | 東京都交通局

営業料については、下記のような資料を作成・提案するように促しています。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/newsevent/news/pdf/2009/store_i_20090603b_06.pdf

家主が頑張れば、家主もテナントも得をする

なぜ、この営業料を「家賃」と呼ばずに「営業料」と呼ぶのかと言うと、家主に集客力があり、テナントの収益は家主の頑張りに依存するところが大きいからです。例えば駅構内のテナントは、「駅構内」という場所に特殊性があり、商店の立地としては価値が高いですが、駅の運営の仕方によって駅に来る人は増減します。つまり、駅構内の場所を貸すという事は、単に場所を貸すだけではなく、いわば集客力も貸すことになります。テナントから見れば、「駅が集客を頑張って儲けさせてくれるなら多少家賃を多く払っても良い」という事になりますし、駅から見れば「我々が集客を頑張ればテナントの売上が上がり、より多くの営業料を貰える」ということになります。つまり、家主(この場合は駅)が頑張ることで、家主もテナントも得をするわけです。そのような背景があるからこそ、この「営業料」という仕組みが合理的なのです。

ここでは駅構内の売店について記述しましたが、もともと集客力のある建物内に入っているテナントは、この営業料方式をとっていることが多いです。具体例で言えば「イオンモール」とか、高島屋とかの各種デパートも同様だと思います(中の人ではないので実際のところはわかりませんが)。


売掛金を即現金化する(ファクタリング)