子供の頃の知識としての「予算」と大人になってからの「予算」。全然意味が違っちゃってますよね。子供の頃の「予算」は、「出せる金額」で、大人になってからの「予算」は「仕事上の数値目標」ですよね。大人になってからの予算は怖いものになってしまいました。

・・・と郷愁に浸ったところで、管理会計システムにとっての「予算」とは何か、について書いてみましょう。

いろいろな「予算」


Excel for Macintosh Screenshot ca. 1986 / Microsoft Sweden

「予算」にも色々あります。最も権威のある予算は、上場企業なんかが翌期の売上や利益の目標とかを開示するやつ。あれは主に制度会計的な「予算」です。しかし、その制度会計的な「予算」の作成の仕方にも色々あります。作成の仕方は主に2種類。「下から積み上げる」か「上から下に言い渡す」です。

「下から積み上げる」予算

下から積み上げる予算では、まずは最初に現場の人たちに「どのくらい売上上げられる?」「そのために、費用はいくらかかる?」とヒアリングしていきます。そして各現場から出てきた数字を積み上げていき、できた数字が「予算」となります。

「上から下に言い渡す」予算

上から下に言い渡す予算では、まず最初に経営者が大き目の収支管理単位の目標売上、目標費用を決めます。そして、その大き目の収支管理単位の管理者が、そのまた下の細かい収支管理単位の目標売上、目標費用を決めていきます。そうしてできた数字が「予算」となります。

管理会計にも予算は付きまとう

単純に制度会計上の、会社全体の最終利益の予算を作成するだけなら上記の通り積み上げたり言い渡したりすれば良いわけですが、それだけでは経営者は満足しません。なぜなら、経営実績は管理会計システムの帳票で評価したり検討したりするわけですから、当然、その時に「予算」と比較したいはずです。つまり、予算の帳票は、管理会計システムの帳票と全く同じレイアウトで出力すべきなのです。

普通は現場の人は自分の収支管理単位の「売上」と「原価」しか興味が無いはずですが、管理会計システムの帳票では本社で発生した費用を各収支管理単位に配賦したりしています。なので、予算帳票でも本社費等を現場の収支管理単位に配賦した結果を表示しないと「こんなんじゃ経営判断できねーよ!!」と経営者から高い確率で怒られます。というわけで、予算についても管理会計帳票が必要なわけです。


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