会計用語と税務用語の対比

私は会計SEで、会計のことはSEの割にはわかっている方だと思いますが、税務はからっきしダメです。なので、税務のものすごく基本的な用語の意味を調べてみました。

利益・損失・収益・費用

基本中の基本ということで、会計の用語としては基本的なコトバである、利益・損失・収益・費用を税務の用語に対比させてみました。こちら。

  会計用語 税務用語
儲け 利益 所得
損失 欠損
収入 収益 益金
支出 費用 損金

まず一番上の儲けを表す会計用語は利益。これの税務で言い換えると「所得」になります。個人的には所得って言われると売り上げ的なモノかなと感じてしまうんですが、利益なんですね。そういえば確定申告とかだと「所得」って言葉は出てきますね。確定申告はまさに税務的な手続きですから出てくるんですね。

次に、損。会計用語では損失になりますが、これの税務版は「欠損」になるそうです。これ、あんまりピンときませんね。個人的にはあまり耳慣れない言葉です。

次は収入。以前も書きましたが、収入全体を指す会計用語は「収益」です。そしてこれの税務版は「益金」。これもあんまり聞いたことないですね。なんとなくはわかるけど。

そして最後は支出。会計用語は「費用」ですが、税務用語は「損金」。損金!コレはよく使いますね。一般の部署ではどうかわかりませんが、私が経理部で働いていた頃は、税務に全く触れていなかった私でも「損金」だけは頻繁に口に出していました。税務上の損金になるかどうかの判断をする場面は経理処理として頻度も高いですし、税金をなんとか安く済ませる(というか、損金で落とせるものを落とし漏れしない)というのは経理部の大きなミッションとして認識している人は多いと思います。

それぞれはイコールではない

そしてひとつ忘れてはいけない点があります。それは、上記の対比表はなんとなくのイメージの対比であって、厳密にイコールではないということです。例えば以前書きましたが、賞与引当金繰入額は会計上の費用ですが、税務上の損金ではありません

このように、会計と税務とでは微妙な違いが多数あります。会計関連のお仕事をする際には、このことも頭に入れておいたほうが良いでしょう。

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