リースにおける特別仕様物件とは何か
所有権移転ファイナンスリースか否かを判定するために、貸与物が「特別仕様物件」であるか否か、という判断基準があります。その「特別仕様物件」とはどんなモノでしょうか。
他の会社では使えないモノ
結論から言えば、特別仕様物件とは下記の条件を満たすものです。
- 借手の用途等に合わせて特別の仕様により製作又は建設されたもの
- 当該リース物件の返還後、貸手が第三者に再びリース又は売却することが困難であるもの
具体例は・・・、私はそのようなリース物件を扱ったことが無いので想像ですが、例えば自衛隊のヘリコプター空母なんかはそれにあたるんじゃないでしょうか。借り手の用途に合わせて、日本独自の仕様で作られている。しかも、艦船は全てが独自仕様だし、買い手も非常に限られるのでモノとしての転売も困難。
あ、重ねて言いますが艦船の例は私の想像ですからね。でも、たぶん考え方としては合っていると思います。何しろ特別仕様ってことは超ニッチな用途のモノであるわけで、例示が難しいですねー。
リース関連記事:- 所有権移転外ファイナンスリース 簡便処理 利息計上は定額法の場合の仕訳のすべて(2014年1月23日)
- 所有権移転外ファイナンスリース(原則処理)の仕訳のすべて(2014年1月21日)
- リース期間が一年以内のファイナンスリースの仕訳(2014年1月20日)
- 所有権移転ファイナンスリース(売買処理)の仕訳のすべて(2014年1月18日)
- リース期間定額法とは何か(2014年1月14日)
- リース種別判定における「リース比率」とはどんな値か(2014年1月12日)
- リース種別判定における「購入時に一括費用処理する基準」とは何か(2014年1月10日)
- リースにおける特別仕様物件とは何か(2014年1月9日)
- 譲渡条件付リースとは何か(2014年1月8日)
- 名目的な再リース料とはどのくらいの額か(2014年1月7日)
- リースにおける名目的な対価の額とは何か(2014年1月6日)
- 経済的耐用年数とは何か(2013年12月30日)
- 「リース料総額の現在価値」とは何か(2013年12月27日)
- リース資産の仕訳の基本(ファイナンスリース)(2013年7月20日)
- ファイナンスリース・オペレーティングリース・レンタル ド素人的説明(2012年5月3日)