前回、その会計システム、複数の消費税率に対応してる?という記事を書きましたが、消費税の論議でもう一つ注意が必要な点があります。消費税率の桁数です。

日本では、消費税は平成元年に3%で導入され、平成9年に5%に引き上げられました。その税率はどちらも整数です。つまり、消費税率のカラムは整数型でもきちんと動いてきたはずです。ですが、今後はどうなるかわかりません。

小数点以下何桁?


CANADA, GEORGE V 1917 —25 CENTS a / woody1778a

世界の消費税率を見てみると、やはり小数もあります。ちょっと探したところ、「全国間税会総連合会」のページに、世界の消費税(付加価値税)の一覧が載っていました。このページがどこまで信頼性があるのかはよくわかりませんが・・・、まあ、一旦信じることにしましょう。

で、見ていくとやはり整数ばかりではありません。インドの12.5%ってのは小数とはいえまだ素直な数字ですが、フランスの19.6%とか、コンゴ共和国の18.9%なんていやらしいですね。丸め処理に苦労しそうな気がします。小数点以下の桁数が多いところでは、カメルーンが19.25%です。小数点以下一桁でOKとはいかないようですね。

と、ここまで見て、上記リンクの表にはアメリカの消費税が表示されていないのに気付きました。なんでも、アメリカは州ごとに違うので国ごとの一覧だと載せにくいんだとか。で、調べてたどり着いたのがこのページ→The Tax Foundation – State Sales, Gasoline, Cigarette, and Alcohol Tax Rates by State, 2000-2010。アメリカの各州の、消費税率とその他いろんな税金のデータです。このサイトはgovドメインなので信頼できるでしょう。表のいちばん左の「Sales Tax」が消費税。で、見ていくと。

ウザいですね。ミネソタ州が6.875%。ミズーリ州が4.225%。小数点以下3桁です。なんだよそれ。絶対暗算できないじゃん。まあ、アメリカの人は算数が苦手っぽいので自分で消費税額を計算するのはあきらめてるのかもしれませんが・・・。

そんなわけで、今現在で、少なくとも小数点以下第三位まで使った消費税率が存在することがわかりました。ということは、これから構築する会計関連システムについては消費税率の桁数は少なくともそれと同等は確保しないと怖いですね。私なら、臆病なので、さらに二桁取って小数点以下五桁まではいけるようにカラムを定義します。

また、現状で動いているシステムでも、小数点以下一位か二位までしか定義していないシステムは多そうな気がします。かなり注意が必要ですね。

あと、カラム定義として消費税率が格納できたとしても、他にも要チェックなポイントがありそうです。平凡なSEをしている私でも、以下のような点がすぐ思い浮かびます。

  • 本体金額・消費税額の丸め処理のロジックは変えなくて良いか
  • 連動用CSVファイルの中の税率に、数字だけではなく小数点「.」が入ることによる影響
  • 連動用固定長ファイルに桁数が収まるか否か

本気で対策するなら、会計処理一年分を全処理をテストした方がいいんじゃないの・・・という気もします。

まあ、裏を返せばお金がつく仕事になるかもしれないので、今のうちからお客さんに「消費税率変更にはシステム改修費用がかかるからね!!!」と繰り返し言って洗脳しておきましょう。


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