リースにはファイナンスリース・オペレーティングリース・レンタルという、大きく分けて3つの形態があります。その中で「ファイナンスリース」というのはちょっと特異な形態です。説明しましょう。

第三者からモノを調達する

ファイナンスリースで特徴的なのは、貸すモノを、あらかじめリース会社が用意していない事です。図にするとこんな感じ。まず借主が、リース会社に「あれを借りたい!」と商品を指定します。そしてリース会社が販売会社(何の関係も無い普通の会社です)から商品を買って、それを借主に貸します。

そして、借主は毎月、リース会社に借り賃を支払います。販売会社は商品を売った後は何の関係もありません。

そしてファイナンスリースの場合、特殊な条件が付いてきます。それは、借りるのを途中でやめたら借主が商品を即金で買い取らなきゃいけないこと。なんじゃそれって感じですよね。普通に考えた「借りる」っていう感覚とはだいぶ違います。でも、ファイナンスリースってそういうものなんです。

更に、一般的には借り賃の総額と、商品代金を銀行から借りて商品を買うのを比べると、借り賃の総額の方が多いです。つまり、リース会社から借りるほうが金額的には損なんです。では、なぜファイナンスリースは存在するのでしょうか。

偉い人の負担を減らせる

それは、借主企業の財務部の負担が小さいからです。一般に、銀行からお金を借りるには銀行と時間をかけて様々な資料をやり取りしたり、打ち合わせをしたりする必要があります。更に、その資料作成や打ち合わせには財務部の部長や社長など、時間単価の高い人がしなければならない作業がたくさんあります。

それに対して、リース会社からモノを借りるのは簡単です。財務諸表を数年分くらい出して、私みたいな経理部の下っ端が1、2回打ち合わせをして、稟議書を書いて、財務部部長とか社長とか、偉い人はその稟議書にハンコを押せばOKです。

数百万円の取引で活躍

ファイナンスリースが活躍するのは、企業が数百万円程度の金額の買い物をする時です。銀行からお金を借りるには、上記の通り社内の偉い人が時間を割く必要があります。偉い人は元々忙しいから大変です。数億円のビッグプロジェクトなら偉い人が時間を割く価値もあるでしょうが、数百万円程度なら、多少支払い金額が多くなってもいいから、下っ端社員だけで話をまとめられる手段が欲しい、という考え方になります。

そんなわけで、ちょっと普通の「借りる」って感じではないですが、ファイナンスリースは商取引としてよく使われるんです。

オペレーティングリース・レンタルについて知りたい方は、ファイナンスリース・オペレーティングリース・レンタル ド素人的説明の記事もどうぞ。


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