リース種別判定における「リース比率」とはどんな値か
リース種別判定のフローチャートの中に、「リース比率」という言葉が出てきます。これについて解説してみましょう。
社内のリース契約規模
このリース比率の算出式は下記の通りです。
リース比率 = | 未経過リース料の期末残高 |
未経過リース料の期末残高 + 有形固定資産・無形固定資産期末残高 |
ニュアンスとしては、リース資産と固定資産の総額のうちリース資産が占める割合、という感じですね。なお、算出上で使うのは「リース資産の残簿価」ではなく「未経過リース料」です。
フローチャートを見ると、このリース比率が10%未満である場合、会計処理は売買処理の中の簡便処理で良くなります。それに対して、10%以上の場合は売買処理の中の原則処理をする必要があり、少し面倒です。
つまりは、会社全体の資産に対して、リース取引の金額の規模が小さければ簡単な処理で良くて、大きければ厳密な処理をする必要がある、ということですね。
リース種別判定のフローチャートは色々と面倒なところも多いですが、少しづつ理解していきましょう!
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